インキャと言う言葉から見る日本人の深層心理

昨今インキャという言葉を聞く機会が増えている。

「お前インキャだろ?」

「俺なんてインキャだから」

そんな言葉を聞く日もある。

このような言葉が生み出されて、使われている理由はなんなのだろうか。少し考えてみたい。

まずインキャの言葉の定義だ。陰気なキャラクターの略で社会性がなかったりコミュニケーションに難がある場合にこのような言葉が使われる。

では、なぜ陰気な人を蔑むのだろうか。仲間として迎え入れればいいではないか。

これには日本人のナワバリ意識が深く関わっていると考える。日本人は古来からナワバリ意識が強く自分の土地や仲間を大事に守ってきた。典型的なものが村や家族、ヤクザで彼らはナワバリ意識の代表的なものと言えるだろう。

そんな日本であるが近年ナワバリを持たなくなってきた。都市化、核家族化が進みナワバリを持つ機会が減った。

そんな中でナワバリ意識だけ残った人々はファーストコンタクトの速さで仲間かどうかを決めることが多い。最初に話しかけてきたから、たまたま仲良くなったからといったものだ。

しかし、陰気な人はそれに溶け込むことができない。昔はなんかしらのナワバリ守られてきた人々が窮地に立たされている。

これがインキャと言う言葉が使われるようになった背景だと考える。

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