少子化問題を考える

少子化問題について考えてみたい。

昨今、日本の出生率の低下がメディアで多く取り上げられ問題だとされている。繰り返し繰り返し取り上げられてメディアをしっかりと見ている人なら、目にしない週はないだろう。メディアにおいてはこれは問題であると言う論調で語られることが多い。だが、これは本当に問題なのだろうか。一歩冷静になって考えてみたい。

まずこの少子化が可逆か不可逆かである。日本以外の先進国のデータを見ても、ほとんどの国において人口調整局面にあることは間違いない。つまり不可逆なのである。

これは高度経済社会においては子供は生産財では無く消費財であるからである。昔の農村が力を持っていた時代は、子供は家族にとっての働き手であり、お金を稼いでくれる元だった。しかし現代においては、子供はお金を稼いで来てくれない。むしろ教育費を注ぎ込む必要のある消費財である。そのため先進国は軒並み人口調整局面に入り、その進行は不可逆的になっている。

このことから少子化を食い止めることは現実的に考えてイシューではない。それよりも少子化によって起こる影響をいかに小さくするかがイシューであり、議論すべきポイントである。

具体的には人手不足、国の財政問題、技術の継承などである。これらの課題を解いていく必要があり、日本はこのような課題が山積みだ。

しかしそれは視点を考えれば、いわゆる課題先進国であると言える。日本での課題解決を世界に輸出することはで、日本は世界経済に大きな影響力を持つことができる。

そのため、テクノロジーの力を用いて日本の課題を解き続けることが、我々に残された道なのである。

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