現代社会における友達・仲間について考えたい。
社会学者の宮台真司氏の主張として「友達は孤独の埋め合わせではない、連帯し内から湧き上がる力を持つための仲間」というものがある。この主張を元に友達について考えてみたい。
まず、友達は孤独の埋め合わせではないという主張に関しては、その通りであると思う。SNSでのいいねを求めたり、友達との予定が埋まっていないと自信がなくなってしまう友人を見ていると、まさにこの言葉は今の友人関係を的確に表していると思う。
では、連帯すると言う部分についてはどうだろうか。この部分は納得はできるものの実践をしようとすると非常に難しい。
理想論としては納得できる。お互い助け合い、既存のシステムに対抗し世の中をサバイブするための仲間がいたら、非常に心強いし、力が湧き上がるだろう。
しかし、実際このような友人を作るのは難しい。口にして仲間になろうぜ、というのも恥ずかしいし、そこで口約束したとしても実際に助けてくれる友人であるかどうかはわからない。
そこで真の仲間になるため重要なのはやはり。タイムスパンであると考える。仲間といろいろなことを経験することで絆が深まっていくと思うのだ。具体的には、一緒に喜びや悲しみを分かち合ったり、法の外に出る行動をしたりだ。このような行動を一気にやってしまうことはできない。一歩一歩仲間と経験を積み上げていく必要がある。
考えをまとめると、より良い仲間と社会を歩んでいくためには、どれだけ多くの仲間と、どれだけ多くの時間を、密のある時間にできるか、これにかかっていると考える。
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